ビションフリーゼ

犬の皮膚炎「マラセチア」とは?

アロハ
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こんにちは!ビションフリーゼのアロハ(@bichon520)です。

アロハはよく皮膚が痒くなって病院に行くと「マラセチア」だって先生から言われるんだけど、マラセチアってなんだろう???

マラセチアとは、酵母様真菌。簡単に言えば「カビ」の一種です。

実は常に犬の皮膚に存在する菌(常在菌)で、決して珍しいものではありません。

Contents

マラセチアってなに?

マラセチアは、皮脂などを好む酵母様真菌(カビ)です。常に犬の皮膚に存在する常在菌で、健康な皮膚では悪さをしません。

マラセチアが何らかの原因で過剰に増えたとき、皮膚炎を起こしてしまいます。

マラセチア過剰増殖の原因

免疫力低下やアトピー性皮膚炎、皮膚の変化に夜フケ症や過剰な皮脂の分泌などによって皮膚にマラセチアが増殖します。

また、湿度の高い環境で増殖しやすいと言われているので、梅雨時期にも起こりやすく、かゆみから皮膚を舐めたりすることによって症状が悪化します。

それによってマラセチア皮膚炎を発症すると言われています。

マラセチアはブドウ球菌と共に増殖

マラセチアはブドウ球菌と共に増殖しやすい環境を作り出します。マラセチア皮膚炎だけではなく、最近により皮膚炎を起こす場合もあります。

犬のマラセチア皮膚炎の症状

マラセチア皮膚炎は口や顎、鼻、耳、首、内股、脇の下、肉球、爪の間、肛門、尻尾など様々な場所で発症します。

<主な症状>

外耳炎
強い赤み
かゆみ
脂漏
脂っぽいフケ
臭い

症状が進行すると、毛が抜けたり、皮膚が厚く硬くなったり、黒く色素沈着するケースがあります。

爪に感染していると表面が脂っぽくなるのも症状の1つです。

症状が重症化すると普段から頭を傾けた姿勢を取るようになるなど、明らか変化が見られます。

愛犬が痒がって手足を舐めたり耳を掻いたりしている時点で、動物病院に連れて行きましょう。

ちなみに、犬のマラセチアが人間に感染することはありません。

マラセチア皮膚炎にならない為の予防

マラセチアは犬の常在菌なので、数が多くなければ問題ありません。

マラセチアの増殖を防ぐために有効な予防法は、適度にシャンプー・ブラッシングを行うことです。

マラセチア皮膚炎になりやすい犬種

マラセチア皮膚炎は犬種を問わず発症しますが、特に以下の犬種に多いとされています。

シーズー・ダックスフンド・プードル・マルチーズ・チワワ・コーギー・ポメラニアン・パグ・フレンチブルドッグ・ヨークシャーテリア
・チン・パピヨン・ビーグル・ウエストハイランドホワイトテリア・シェルティ・ゴールデンレトリバー・キャバリア・柴犬・コッカースパニエル・バセットハウンドなど

マラセチア皮膚炎の検査

マラセチア皮膚炎を疑って動物病院に行くと、患部の皮膚にテープを付け剥がす検査をしてくれます。

プレパラートに薬液をつけ細菌を顕微鏡で観察し、マラセチア皮膚炎かどうか診断してくれます。

マラセチア皮膚炎の治療法

マラセチア皮膚炎に効くシャンプーを使用し、物理的にマラセチアの数を減らします。

また、炎症がひどい場合は抗生剤・痛み止めが処方されることも。

外耳炎の症状が出た時は耳を綺麗に掃除してもらい、点耳薬を処方されました。

被毛が長い犬は、耳の中の毛をトリミングの際に除去してもらうよう指導を受けました。

耳の中に毛がたくさん生えていると汚れも溜まりやすく湿気がこもるので、耳の中の毛は抜いてもらった方が良いそうです。

マラセチア皮膚炎に効くシャンプー

初めてアロハがマラセチア皮膚炎になった時にマラセチア皮膚炎用のシャンプー「マラセブ」を購入しました。

一見お高いシャンプーですが、コスパはかなり良くマラセチアの増殖を防いでくれるのでおすすめです。

マラセチア皮膚炎になっていない時でも通常使いのシャンプーに使用することができます。

マラセチア皮膚炎用シャンプー「マラセブ」

マラセブとは犬のマラセチア皮膚炎に効く犬用のシャンプーです。

マラセチアとスタフィロコッカスを殺す効果のある成分「ミコナゾール硫酸塩、クロルヘキシジングルコン酸塩)を配合しており、皮膚の上で増えすぎた菌を減らします。

また洗浄成分を配合しているので、余分な皮脂分や汚れを洗い流します。

海外では既に高い評価を得ており、日本国内で実施した臨床試験でも優れた効果が認められました。

「マラセブ」成分・含量

100ml中

ミコナゾール硫酸塩 2.0g
クロルヘキシジングルコン酸塩液(20%溶液)10ml
(クロルヘキシジングルコン酸塩として2.0g)

獣医師の指示に従い、用法・用量を守って使用してください。

使用に関しては使用上の注意を良く読み、使用方法を守って使用してください。

マラセチア皮膚炎用シャンプー「マラセブ」使い方

<初めはシャワーをかける>

愛犬の被毛を水、または温水でしっかりと濡らしましょう。

温度が高すぎると、皮膚に刺激になり更に痒くなるためぬるま湯がおすすめです。

ビションフリーゼのように被毛が長い犬は、しっかり時間をかけて濡らしましょう。

<優しく泡立てる>

「マラセブ」を手に取りなじませ、症状の重い箇所を中心に体の上で優しく泡立てましょう。

この時、体の上に泡を乗せていく様に洗うことがポイント!

強くこすりすぎると皮膚を傷つけてしまうので注意しましょう。また、スポンジをしようすると泡立ちがきめ細かくなり成分が皮膚に到達しやすくなります。

全身の洗浄が難しかったり、マラセチア皮膚炎にはなっていないが予防的にシャンプーをする場合は、マラセチアが増殖しやすい脇の下、内股、指の間、お腹、下顎、肛門の周りなどを部分的に洗うだけでも効果的です。

<10分間浸透させる>

マラセブを使用する上で効果を正しく発揮させるためには、10分間薬剤を皮膚につけた状態で保つことが大切です。

そのため、症状の重いところから泡だて始めると良いでしょう。

10分間待つのは長いので、その間に私は自分の体を洗ったりしています。(時短のつもり)

自分がお風呂に入る時に一緒にシャンプーをすることが多いです。時計を見ながら正確に時間を計りましょう。

<泡がなくなるまで洗い流す>

洗浄から10分間経過したら、薬剤を残さない様に水または温水でしっかり全身を丁寧にすすぎましょう。

5分から10分かけて泡がなくなるまで綺麗に洗い流してください。

<やさしくしっかり乾燥させる>

すすぎ終わったら、タオルでやさしく水分をぬぐいます。

特に皮膚が弱い犬の場合はゴシゴシすると皮膚を傷つけてしまうので、気をつけましょう。

犬が泡を大量に舐めたり、吸い込んだりすると胃腸や呼吸器官に炎症を起こす場合があります。
使用中はなるべく愛犬から目を離さないように注意しましょう。

とは言え、アロハは口の周りにマラセチア皮膚炎を発症することが多く、口の周りに泡をつけるとどうしても少し舐めてしまいます。

動物病院の先生に確認したところそれくらいなら大丈夫とのこと。実際、胃腸や呼吸器官に炎症を起こしたことは今のところありません。

マラセチア皮膚炎は再発の可能性が高い

マラセチア皮膚炎は常在菌によって起こる皮膚炎なので、再発の可能性が非常に高いです。

実際にアロハも何度もマラセチア皮膚炎を起こしています。

アロハのように生まれつきマラセチアが増殖しやすい体質の子もいるそうです。

マラセチアが増殖する前に定期的にマラセブでシャンプーをし、愛犬を守りましょう。