初めて犬を飼う際に知っておきたい犬の十戒とビションフリーゼのアロハとの出会いついてお話します。
近年SNSの普及による影響か、世界中で信じれないような犬の虐待動画や記事・ニュースを目にすることも多くなってきました。
敢えて内容は伏せますが、目を塞ぎたくなるようなひどい虐待動画の数々。飼い主の身勝手な言い訳、大抵その人たちは虐待を『しつけ』と言います。
犬を飼う前に犬と人間の望ましい関係=犬の十戒を十分に理解しておきましょう。
Contents
犬を飼う前に

あなたはなぜ犬と暮らしたいと思うようになりましたか?
可愛いから?寂しいから?家族が欲しいから?
犬を飼い始める前に、犬の十戒を読んで本当に自分が犬を飼える環境なのかをもう一度考えてみましょう。
犬の十戒
犬の十戒とは、作者不明でありながら世界中に広がる『犬と人間の望ましい関係』を犬が人間に語りかけるという形で書かれた詩のことです。
①私の一生はだいたい10年から15年です。あなたと離れるのが一番つらいことです。
どうか私と暮らす前にそのことを覚えておいて欲しいのです。
②あなたが私に何を求めているのか、私がそれを理解するまで待って欲しいのです。
③私を信頼して欲しい、それが私にとってあなたと共に生活できる幸せなのですから。
④私を長い間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないでください。あなたには他にやることがあって、楽しみがあって、友達もいるかもしれない。
でも、私にはあなたしかいないのです。
⑤時々話しかけて欲しい。言葉はわからなくても、あなたの声は十分私に届いています。
⑥あなたがどのように私を扱ったか、私はそれを決して忘れません。
⑦私を殴ったり、いじめたりする前に覚えておいて欲しいのです。
私は鋭い歯であなたを傷つけることができるにも関わらず、あなたを傷つけないと決めているのです。
⑧私が言うことを聞かないだとか、頑固だとか、怠けているからといって叱る前に、私は何かで苦しんでいないか気づいてください。
もしかしたら、食事に問題があるかもしれないし、長い間日に照らされているかもしれない。それとも、もう体が老いて弱ってきているのかもしれません。
⑨私が年を取っても、私の世話はしてください。あなたもまた、私のように年を取るのですから。
⑩最期のその時まで一緒に側にいて欲しいのです。
このようなことは言わないでください。『もう見てはいられない』『居た堪れない』などと。
あなたが側にいてくれるから最後の日も安らかに逝けるのですから。
忘れないでください。私は生涯あなたを一番愛しているのです。

これを読んでわかるように、犬は大変愛情深い生き物です。
あなたはこの愛情に応えられますか?まだ何もわからないpuppy(パピー)の頃はしつけが必要です。
しつけとは、あなたが怒って犬を叩くことではありません。
愛情持って接し、褒めながら何度も同じことを繰り返し覚えてもらう為、時間を必要とすることです。

また、犬はあなたが生きている間いつまでも元気ではありません。
年老いて最期の日を迎えるまで、責任を持って育てられる環境にあるでしょうか?
いま一度よく考えてみましょう。
犬の十戒を題材とした映画『私と犬の10の約束』
この犬の十戒を題材とした映画もあります。

『トイプードルは頭がいいって聞いたのに』
これは私の知人が発した言葉です。知人はトイプードルを学生時代飼っていましたが、学校生活とバイト・遊びと忙しくほとんど犬といる時間がありませんでした、
トイプードルを飼ったきっかけは恋人が欲しいと言ったからだそうです。
家にいる時間がないので、犬に愛情を注ぐ時間も、しつけをする時間もありません。
『トイレも覚えることができず、家に帰るとうんざりする。犬なんか飼わないほうがいいよ。トイプードルは頭がいいって聞いたのに』
そのトイプードルは本当に頭が悪いのか?
そのトイプードルは本当に頭が悪いのでしょうか?
人間は他の動物よりIQが高いと言われていますが、他の人間と全く関わらず言語を話したり、教育を全く受けず教養が身につくでしょうか?
犬はあなたとしか関わりがありません。あなたが教えなければわからないのは当然です。
実際そのトイプードルは後に恋人に引き取られ、トイレも無事に覚え、見違えるようなお利口さんになったそうです。
アロハとの出会いは?
小さい頃から犬は飼ってみたかった
サンゲツの壁紙のCMでビションフリーゼに一目惚れしてから8年間ずっとビションフリーゼを飼いたいと思っていました。
小さい頃から犬を飼いたいと思っていましたが、几帳面な性格でも無く、飽き性なこともあり、両親から絶対面倒を見ないからという理由で
犬を飼うことは許されませんでした。そもそも、父は犬が嫌いだったので実家にいる限り犬を飼える可能性はゼロでした。
その頃は確かに、きちんと一人で面倒を見れるかと聞かれれば自信がなかったように思います。
そこまでの覚悟は無く、ただ可愛いから飼ってみたかった子供に良くありがちなパターンです。
代わりにガーデニングで良く見る犬の置物は買ってもらえましたが・・・(笑)
結婚して晴れて自由の身に
結婚してからようやく実家を出て、真っ先にペット可の物件を探しました。
いつ飼い始めるかは決めていませんでしたが、いつでもお迎え出来る環境にしたかったので。
しばらくして旦那さんが1年間単身赴任で家を離れることが決まりました。新婚ということもあり、一人になるのは寂しく子供もいなかったのでワンちゃんを迎えるならこのタイミングだ!と思いました。
思い立ったらすぐ行動!すぐにビションフリーゼのブリーダーさん探しへ
それからビションフリーゼのブリーダーさんを探しました。
近郊でビションフリーゼのブリーダーさんは多くなく、何件か連絡しましたが思い立ったらすぐに行動したいタイプなのでその日すぐにビションフリーゼに会えるところに行きました。
そこで出会ったのが、私の愛犬アロハでした。
アロハの性格の良さに惚れる
初めて犬を飼うなら男の子が良いと思っていました。
男の子は女性が好き、女の子は男性が好きになるとどこかで聞いたことがあったからです。
そう、旦那さんより自分に懐いてくれたら嬉しいな〜というやましい気持ちからです(笑)
初めて会ったビションフリーゼは女の子、しかも涙やけもあり目は小さめで、生後6ヶ月まで売れ残りガラスケースでは無く外のケージ内にいました。
赤ちゃんとは言い難い大きさにまで成長していましたし、私の知るビションフリーゼとはイメージの違うお顔でした。
(今思えばまだ6ヶ月なので、アフロヘアにならないことは当然なんですけどね。)
でも、初めて会ったアロハは今と変わらないニコニコ笑顔で人見知りもせず元気に近寄ってきてくれました。
可愛いから犬が欲しいと思っていましたが、ただ可愛いだけではなくアロハの健気な姿に心が満たされた気がしたんです。
直感でこの子と家族になりたい!と思いました。
この子このまま売れなかったらどうなるんですか?

店員さんに、この子このまま売れなかったらどうなるんですか?と尋ねてみました。
『女の子だから本店に帰って繁殖犬になるんじゃないかなー』
繁殖犬。。。誰にも愛されないまま、可愛がられないまま、何度も子供を産まされ辛い痛い思いをするんだろうか。
あーもう絶対連れて帰る!!!!そう思いました。
お家に連れて帰り大切な家族に
その後お家に連れて帰り、我が家の長女アロハになりました。お店ではあんなに楽しそうにしていた子が、初めてお家に連れて来た日はぶるぶる震え怯えていました。
もう6ヶ月だったので、お店をお家と思っていたんでしょう。店員さんもアロハを本当に可愛がってくれていました。
震えるアロハに申し訳ない気持ちになったあの日から、家族になって早2年半が経ちます。
アロハはすっかり我が家の一員になり今は(きっと)幸せに暮らしています。

今でも犬の十戒を時々読んで思い返す
私は2年半経った今でも、犬の十戒を時々読んでアロハとの生活を思い返します。
ちゃんと幸せにできているか?アロハに悲しい思いをさせていないか?アロハを幸せにして、最期は私がちゃんと見届けるんだ!と。
最近我が家に新しい命も誕生し、アロハには苦労をかけています。寂しい思いもさせています。
東京に暮らしている兄が帰って来た時『アロハが赤ちゃんに意地悪しないのはちゃんと可愛がってもらってるってわかってるからだね』と言ってくれました。
もともとのアロハの優しい性格もあると思いますが、私の愛情が伝わっているのであればとても嬉しいです。

まとめ
犬を飼うということは、尊い命を責任持って預かるということだと思います。
小さい頃の中途半端な気持ちで犬を飼っていたら、私は確実に面倒を見なかったでしょう。
小さい頃の私と暮らすことになったワンちゃんは辛い思いをすることになったかもしれません。
そう考えると大人になって犬の十戒をきちんと理解し、アロハと出会い暮らせるようになって本当に良かったと思っています。
犬を飼う前にもう一度責任持って飼うことが出来るかを考え、間違っても自分勝手な理由で虐待したりすることのないよう、悲しい思いをするワンちゃんがこれ以上増えないよう切に願います。
ここまで読んで、それでもワンちゃんと家族になりたいと思った方。ぜひ素敵な家族を見つけてください。
ワンちゃんとの生活は人生を豊かにしてくれます。私にいろんな出会いをくれます。こんな私を親にしてくれ、成長をさせてくれます。
もうすでにワンちゃんと暮らしている方も、たまに犬の十戒を読み返しワンちゃんと幸せな生活を送り続けてください。
アロハと出会えたことに感謝しつつ、お互いがもっともっと幸せに暮らせますように。